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WJのネタバレあり。
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2011年03月10日 (Thu)
連載当初からずっと読み続けていた『×××HOLiC』が終わったので、少しばかり感想とか考察を折りたたみで。

先日出た19巻が最終巻だと知らぬまま読み続けて、通常版の帯で最終巻だと知り衝撃を受けました。
まあ…要するに、まだまだ続きを感じさせるような終わり方で、『終わった!』と実感が持てなかったんですが。

四月一日の時間は止まったまま、四月一日を取り巻く周りは皆年を取っていく。いつの間にかひまわりちゃんが結婚していた事も十分衝撃的でした。(あの不幸体質はどうなったんだ…? 百目鬼並みに影響を受けない力の持ち主と結婚したんだろうか?)

蝶の夢→侑子さんに会う(会話無し)→四月一日と隣の青年

この一連の流れ。
すーっと普通に流れていく中、四月一日の不自然な言葉に「ん!?」と思わず見返し、さらに語られる衝撃的事実――四月一日が店を継いでから、既に百年以上時は経っている。

最初、最後のシーンで四月一日の隣にいる青年が百目鬼君だと思ってました。
でも、違う。

「本当にそっくりだな。おまえの曾祖父さんと」
「ま、あいつもお祖父さんとそっくりだったから、そういう家系なのかもしれないけど」

四月一日の言葉から、最後に隣にいる少年は、百目鬼の孫だということがわかって、「ええ…!?」と…。

曾祖父さん→百目鬼遥
あいつ→百目鬼静
青年→名前不明(百目鬼静の孫)

肝心の百目鬼君のお相手は誰だったのか。
これは限定版DVDを見ないとわからない…。今までの限定版DVDでもこうやってネタを小出しにしていったのかと思うと、読者としては「くそう…やられた!」と思わずにいられない。ちょっと、不親切じゃないか、と…。
限定版のDVDで、百目鬼の相手は、小羽ちゃんであることが明らかになります。「ああ、やっぱりなー…」と思いました。
寧ろ小羽ちゃん以外、想像できない…。

小羽ちゃんは四月一日と似た体質で、百目鬼君は稀代の清浄な気の持ち主。二人の子ならば、さらに強い力の持つ子になる。
そして、二人の一番の願いは、『四月一日を守りたい』事だと思ったので、ある種利害一致の関係なんだろうな、と。(二人の間で愛は芽生えたかもしれませんが、やっぱり二人の想いの向き先は、四月一日に向かっていると思う。加えてDVDでも、百目鬼君は、小羽ちゃんが一番大事なのは、四月一日だとはっきり発言してるので)

本当は、自分たちが見守っていきたかったんだろう。それでも、どうしたって人間には寿命がある。いつまでも自分たちが四月一日の傍にいられない。
その結果が、子を成すことだった…。
自分たちの想いを継いで、子孫達が四月一日を見守り続けていく…それがたぶん百目鬼君と小羽ちゃんの願いだったんだろうと思います。
現に、その想いを継いだであろう百目鬼(孫)君は、当然のように四月一日の隣に在ります。
侑子さんからもらった卵も引き継いで…。

卵は、四月一日から侑子さんの記憶を消すものだったんですね。「その瞬間が来ても、迷わないで」と百目鬼に言った侑子さんですが、百目鬼君は最後まで使わないことを選んだんですね…。
孫も「これはまだ使う瞬間じゃないらしい」と言ってます…。でも、「まだ」ってことは、何れは使うつもりですね。
これは、別作品で引き継がれるのかな…東京バビロン、Xの昴流と星史郎の因果関係と同じで。

最終話を読んで思い出したのが、AIRでした。
ああ、似てるな…と。SUMMER編の裏葉と柳也、そしてその子孫の往人。
二人にとって大切な人(神奈)を救うために子を成した二人と百目鬼と小羽ちゃんが重なりました。
多分、百目鬼一族はこれからもずっと四月一日を見守り続けていくんだと思います…四月一日に卵を使うその時まで、四月一日がひとりぼっちにならないように。

個人的な願望がすごく含まれてますが、やっぱり最後の四月一日の隣にいる青年は、百目鬼(静)君そのもの(=記憶を継いだ生まれ変わり)なんじゃないか、と思ってますけどね…!
いくら祖先の思いを継ぐといっても、四月一日個人の願いに付き合うには、相応の覚悟と情愛がないと無理だと思いますので…。

×××HOLiCの最後はBADENDではないが、HAPPYENDには程遠い終わり。
四月一日にとっては、あのまま『侑子さんに会える日を待ち続ける』という夢を見続けることこそが幸せなんだろうな…。
でも、もう少し周りの…百目鬼君と小羽ちゃんの思いを鑑みて欲しかったな…と思いました。
無印の四月一日達がやっぱり一番好きだ…元気な時を知ってる分、この終わり方には辛いものがある。

なにはともあれ、CLAMP先生、連載お疲れさまでした。


(※設定等について、矛盾がありましたらすみません…長くて結構うろ覚えだったりします)


【追記】

最後の少年は、百目鬼静の曾孫なのか…! そうか…孫だと思い込んでいた。
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