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WJのネタバレあり。
2025年03月15日 (Sat)
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2010年02月06日 (Sat)
そういえば、書いた記憶があまりないな…と思い、書いてみました。
少しうろたえた初代で初ツナの小話は折りたたんでおきますね。

ぱちぱち拍手ありがとうございます!
嬉しい事が多々あって、「ふぉおおお!!」としきりにじったんばったん悶えています。まさかのオマケの破壊力が半端ないです…そこをチョイスされるとは!!すっごく萌えたっっ!!本当にありがとうございますっ!!

スケブの補完SSとして少しでも楽しんで頂ければ幸いです…!

 ――さて、どうしたものか。

 ジョットは大層困り果てていた。
 無表情ともとれる相貌は珍しく頬がわずかに上気し、いつもは強い光を宿す瞳は動揺に揺れ動く。
 ぎゅうっと腕のなかで抱き締めた子どもは、安らかな表情で穏やかな寝息を立てて眠っている。時折、甘えるようにすりっと胸板に顔を寄せる仕草を目にすれば、たまらず顔中の至るところにキスしたくなる気持ちをジョットはぐっと堪えていた。
 綱吉は今し方眠りについたばかりだ。おそらくその眠りも浅く、ゆるやかなものに違いない。少しでも自分が身動ぎでもすれば、たちまち綱吉は目を覚ますだろう。それだけは避けたかった。
 しかし、この状況。
(嬉しいには嬉しいのだが…)
 こんなふうに全幅の信頼を寄せて、ジョットに身を預けてツナが眠るなんてことはめったにない。
 だからこそ、戸惑う。
 放したくない。
 もう少しこのままでいたい。
 そんな思いばかりが先立ってしまい、しかし、このままでいれば二人とも風邪を引くかもしれないという懸念がジョットのなかにあった。
 本来ならば、ベッドで寝かしつけるのが一番なのだとわかっている。
 ……わかっている、けれど。
(――ああ、綱吉はあたたかいな)
 その理性に逆らうかのように、腕はより綱吉の身を引き寄せた。
 隙間という隙間さえ見当たらないほど、密着した体から伝わる体温はまるで春先に感じる日差しのようで、この上なくあたたかい。

 だから、放したくなかった。
 理由なんてそんなものだ。
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